荒魂(アラミタマ・荒御霊)和魂(ニギミタマ・和御霊)とは神道における概念で、神の霊魂が持つ2つの側面のこと。
荒魂は荒々しい側面、荒ぶる魂。天変地異に病など、人の心を荒廃させ争いへ駆り立てる神の働きである。それに対し
和魂は、雨や日光の恵みなど神の優しく平和的な側面で神の加護は和魂の表れである。

荒魂と和魂は、同一の神であっても別の神に見えるほどの強い個性の表れであり、人々は神の怒りを鎮め、荒魂を和魂
に変えるため神に供物を捧げ、儀式や祭を行ってきた。この神の御魂の極端な二面性が、神道の信仰の源となっている。

また、荒魂はその荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされている。東日本大震災も
また荒御霊が起こせし地殻変動という天災。僕たちはこれを期に、今一度、神や自然にチューニングし感謝と畏怖を噛み
締めなければならないと思うのです。


そしてそんな思いを宿せしこのデザインを伊勢の何かと共有することが出来ないだろうかと考えました。今(2012年4月
現在)僕がEMELONにて展開のモナリザとともにこのデザインを使った新商品「御酒さん・みさかさん」という酒粕より
製造したスコーンの発売を始めたばかりです。

今後は、このデザインがハブになって、伊勢の様々なものとタッグを組んで「おもしろき小さな伊勢」を生み出せればい
いいなと思っています。これに賛同くださり、おもしろそうだ何かともにやってみようかと思われた方がいましたらぜひ
中谷まで気軽にご相談ください。お待ちしております。

2012年 5月末 中谷武司