左から「かたつむり」側からのアプローチ、外観はこんな感じで、入り口脇にNUネオ・ウメダのサイン、玄関左下のロゴマーク。これらを頼りにお越し下さい、
狭い路地ですし駐車場は有りませんので悪しからず。


ネオ・ウメダにお越しのゲストの中には「通り過ぎてしまった」「解らないどの家ですか?」などの指摘を受けることも少なくありません。 ごもっともな意見として改善に勤めるつもりですが、
僕の見解もここに記させてください。

ネオ・ウメダの立地する界隈は自動車の往来も極めて少ない路地裏です。周りに商店も無く、小さな昔ながらの家屋が並び、お年寄りがひっそり暮らす鄙びた佇まいに位置しています。ネオ・
ウメダを興すにあたって、そういう風土にどのように梅田邸を溶け込ませるかということはひとつの大事なテーマでした。そこで辿り着いた僕なりの解答が、商店でも無いのだから主張しすぎ
ないこと、周りの建造物と協調してることでした。梅田邸の周りで暮らす人々の意識が梅田邸に集中しては駄目だ、彼らの日々の生活の邪魔になっては駄目だと考え、店舗によくある派手な塗装
や目立つ看板による主張は極力避けました。僕自身はそのように考え現在の外観に辿り着き、主張しすぎない中にもまあまあの容姿を整えた建物に満足しています。

しかしどの建物か解らない、アプローチ出来なかったと言われるとその問題を放置する訳にもいけません。これは引き続き手立てを考え実施する用意をしています。大きく派手な看板など以外の、
上記の周りとの協調した佇まいを踏まえた僕の方法でもって……モナリザや珠家に関わる中で同じような「場所が解らない問題」に晒されて来た中で思うことがあります。それは、目的の場所が
解りにくい辿り着けないのは、場所の問題か?地図の問題?案内の不十分?外観が地味すぎか?こういう場合問題点はひとつじゃ無いでしょうが、本当にそれだけ? と思うのです。

「目的地に辿り着くための嗅覚」が鈍っていないか現代人なんて言いたいのも正直なところです。GPS グローバル・ポジショニング・システム中毒で退化してしまっていないか君の「その場所は
ここだと嗅ぎ分ける能力」は。

以上勝手気ままを記しましたが、どうぞ小さな町歩き散策感覚でもって楽しんで辿り着いてくださいね、大型幹線道路とは違う生活の息吹がありますからね。